Best Practiceの発表(2022年世界大会)
2022/07/14 | VIDES
2022年7月に開催されたVIDES世界大会では、それぞれの大陸から特に2017年~2021年において目立った活動を実施した国のプレゼンテーションがありました。
そのいくつかを、この記事ではご紹介し、その活動と日本の活動を比較することで分かる、VIDESのボランティアの特徴を、お話できればと思います。
ラテンアメリカ、カリブ海地域:VIDESドメ二カ共和国、コスタリカなど
詳しい点を聞き取ることが難しかったですが、保育園、幼稚園などでの支援活動について、発表をしてくれました。
VIDESはラテンアメリカに多くのグループがあります。
これらのグループは、支援を受ける側の国として発展をした場所です。
例えば、ブラジルからはフランスやカナダに定期的にレポートを送り、助成金の形で支援をもらっています。
VIDESの活動グループは、支援が必要な国で増えていく傾向があります。
こうしたラテンアメリカのVIDESの小グループは、こちらからご覧いただけます。
逆に活動をして支援金を集める側の活動は、イタリアに多く存在しています。
イタリアには中部、南部を中心に、多くの支部があります。
1989年のVIDESの発足以来、最も活動してきたのは、これらの団体です。
日本との比較
VIDESは、積極的な意味では、1980年代以降、貧しくなっていたヨーロッパの国、もしくはアフリカ、ラテンアメリカ、フィリピン、カリブ海諸国などが中心で、広がりを見せ、支援を受ける側が安定しています。
一方で、支援を受ける側と支援を送ったり、ボランティアを送ったりする側の二極化が進んでいることも、挙げられます。
その点は、日本が自国の課題に自分で取り組み、さらにカンボジアの支援を実施している点から、特徴的な国になっているとも言えます。
また、オンラインでの活動なども、積極的に取り組んでいるのが、日本の特徴でした。
世界大会の最後のミーティングの際には、日本が意見を求められた際、それぞれの国が実施している活動を、前もってオンラインで共有をする機会を作ったらどうかという提案を出しました。こうした世界大会がないと、詳しく他国が何をしているかがわからないのが現状です。
また、欧米が中心で支援活動を展開することで、客観的な評価やコメントが得られないこともあり得ます。
支援を受けている側が、定期的に欧米側の活動状態を見たり、支援をする側が、一部の国からだけではなく、他国の状況を知り、次のボランティアの派遣国、青年へのボランティア体験について考える機会が広がります。
また、日本のような国内、国外双方に、自国で集めた資金で活動を展開しているグループの姿も、さらに公開されるべきだと思います。
韓国も、自国での資金調達で活動を展開しています。
こうした日韓の活動の類似性を取り上げて、もう少しお互いの活動の仕方について、意見交換ができると、日本によっても良い交流になると思います。