サレジオ家族研修会
2019/08/12 | VIDES
始めての日本のサレジアンファミリーの集合
2019年5月12日、赤羽のサレジアンシスターズ修道院で、
FMAサレジオ家族研修会が行われました。
その中では、主にUNIONE、
Salesiani Cooperatori(サレジアニコーペラトーリ)、
そして、VIDES JAPANが参加しました。
研修会の経緯
この研修会の直接的なきっかけとなったのが、
2018年10月に行われたフィリピンにおけるサレジアンシスターズローマ本部、
サレジオ家族部門主催の
「東アジア諸管区協議会レベルでのサレジオ家族研修会」でした。
この研修会は、それぞれの所属するグループの認識を深め、
同時に他のグループへの理解を促進し、
同じサレジオ家族のメンバーだという意識を持つことが、狙いとされていました。
日本から参加したメンバーは、他のグループについて知ることの重要性を、
実感することができたとのことでした。
サレジオ家族:お互いを知ること
以上のようなきっかけから、今回の研修会も、
お互いのグループについて知ることから始まりました。
緊急課題として、ほとんどのグループから、
「発信」という言葉が多く出されました。
それぞれの会が良いことをしているにも関わらず、
知らないが故に視野が狭くなり、自分の生き方を探している若者に、
良きキリスト者、社会人としての生き方を示すのが難しいという
閉塞感があるからです。
だからこそ、今、SNSなどを正しく用いて、
若者の協働の体験を生み、
信仰を育てるためには、各団体の地域、働きの特徴を通して、
有意義な繋がりを作ることが必要であると議論されました。
フランシスコ教皇も、2019年5月8日に行われた、
WORLD Communications Dayの開催において、
メディアの発展を使用して、その資源を有効に用い、
誰も取り残さないことの重要性を語っています。
サレジオ家族の歴史
サレジオ家族とは、学校法人、
修道会、同窓会を含め、 19世紀後半に「サレジオ会」として、
活動を開始したドンボスコの霊性を基に活動をしている団体の総称です。
以下、サレジオ家族の団体について、今回の参加団体を中心にご紹介します。
サレジアニ・コーペラトーリ
1876年、ドンボスコは、増えていくオラトリオ(職業訓練場)、
子どもたちの数に対応が難しくなり、必然的に社会で働く人々に対して、
助けを求め、一つの団体を立ちあげます。
それが、”Salesiani Cooperatori”です。 日本にも全国的に広がりを持っており、
今後は若者の活動と一緒に、情報が発信できればと、
今回のサレジオ家族の研修会では分かち合いました。
コーペラトーリの活動も、1991年より総則の変化から、
世界大会に参加ができるようになりました。
ウニオーネ
その中のウニオーネは、
サレジオ会の第4代目の総長の フィリッポ・リナルディによって、
扶助者聖母会のために作られた、協力者会です。
この協力者会は、世界中に広がるSalesiani Cooperatoriや、
男子のサレジオ同窓会連合のように、
女子のサレジアンシスターズにも協力者会を生み出すという、
1876年における意思を実現するものでした。
VIDES JAPAN
VIDES JAPANは、1991年に、国連ECOSOCの協力メンバー、
国際ボランティアとして発足したVIDESが、 1994年に来日時、誕生した団体です。
日本で起こる社会問題を通して、
若者の養成、国際的視野の拡大を図っている団体です。 VIDESの歴史については、こちらもご覧ください。
また、2019年3月までの活動をまとめたレポートも、ご参照ください。
分かち合いの実り
今後、以上の多様性を踏まえ、サレジアンシスターズと、
他の人々、組織体との連携、修道院と学校の協力体制など、
多くの課題を体験していくと思います。
しかし、今回感じたサレジオ家族の精神を基に、
霊性を促進し、青少年が自己の人生の意義を見出せるよう、
協力をしていければと思います。