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国際社会の中の日本 震災の経験からできる活動

国際社会の中の日本 震災の経験からできる活動

2022/08/05 | VIDES

VIDES JAPANも、2022年7月の世界大会を終えて、さらに国際ボランティア団体としてのアイデンティティを強く持ち始めました。
そんな中で、日本人として海外からどのように見られているのか、何を優先的に発信し、その課題の取り組みにおいて協働すべきなのかについて、深く考えるようになりました。

震災の国?日本
先日、中高で働くALTの先生方の来日時の現場にいた際に、あるALTの一人がアメリカにいる親御さんに電話をしていました。
その会話が聞こえてしまったのですが、彼女は親に、「日本は震災が多いから、アラートがちゃんと鳴るアプリをダウンロードしておきなね」と言われていました。
日本は、他の国と比べて、震災の多い国として、とても印象付けられているようです。
その姿を焼き付けたのは、もちろん2011年3月11日に起きた、東日本大震災でしょう。

日本の震災の歴史は、洪水、干ばつなどの形で、『日本書記』(720年に完成したと言われている)にも描かれていて、1855年の安政大地震では、地下のなまずが暴れることで、地震がおきるという民間信仰が生まれるほどでした。
こうして、震災などの困難は日本の文学、宗教的思想にも影響をしているほどです。

日本の歴史を作った震災史
一方で、こうした困難が、日本を積極的な方向で特徴付けているとも言えます。
1946年以降、日本の戦後復興をしていきますが、その際の姿はいい例でしょう。
隣組では、村で作ったお米を皆に平等に配分するためのFood bank的な役割りを果たし、困ったときは助け合う精神を形作りました。
そして、芋のつるまで大事に調理し、節約をしながらでも人々が元気に生活しようとしていた時代は、その後の高度経済成長の基盤になりました。
その後成立した、学校給食法は、子供たち、青少年の将来を形作る影響を担保し、教育制度に繋げることで、国の未来を作ることになります。

1995年には、阪神淡路大震災がありました。
しかしその後、多くのボランティアが駆けつけ、組織的な対応もあり、NPO法が初めて成立しました。

日本人と国際社会
こうした歴史から、日本が震災の経験を経ることで、大きな成長を遂げてきていることが挙げられます。
その特徴は、共同体性だと思います。
他国からは、日本人が謙虚すぎるという意見もあり、私たちも国際社会で自己主張の弱さがデメリットになる現場に遭遇しているはずです。

しかし、その「奥ゆかしさ」が日本の大企業がつくる製品、安定したサービスへの信頼を作っていることも確かです。
日本をガチャポンを、ヨーロッパの7歳の子供に持っていければ、中身で遊ぶだけではなく、その丸い容器を使って、友達とキャッチボールをし続けます。
さらに、親が安心して子供に遊ばせるおもちゃに、トミカがあります。

日本語の「微妙」(びみょう)は、古語で「花が散っていくなんとも言えないはかなさが持つ美しさ」を指します。

VIDES JAPANと福島県浪江町での活動
VIDES JAPANは、東日本大震災以降、福島県の浪江町に対して支援を続けてきました。
この支援を実施し、現地の人々と触れあい、その姿を国際ボランティアとして、世界に発信していくことは、日本の他国に対して相対的な特徴を、積極的に表現することにつながります。

また、サレジアンシスターズの教育的ミッションに沿って、浪江町では今後、子供たちボランティア体験を通して成長できる場所を作っていくことを、予定しています。

そしてこうした活動は、学校給食、NPO法など、その歴史を変え社会を動かしてきた出来事を、私たちが反芻することにつながります。
国際ボランティアは、Reciprocity(受容性)が特徴になり、自分が与えたものによって、自らが豊かになっていきます。
私たちは日本人として何ができるでしょうか。

これから、そのことを考えていくために、福島県浪江に関する情報をまとめ、活動し、紹介していきます。