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マイクロプラスチックについて考える

マイクロプラスチックについて考える

2021/03/25 | 事務局からのお知らせ, VIDES JAPANの活動, VIDESの青年活動

私たちの生活とプラスチック
プラスチックは、私たちが口にするもの、体に入る重要なものを、外部からのダメージから守ってくれます。
コストも多くかからず、大量消費が促進される中では、多く使用をされてきました。

もちろん、使用が避けられない場面は存在しているかもしれません。しかし、私たちはそれと同時に、不必要なところにプラスチックが使用され、それが一回切りの使用で捨てられてしまう事実も、認めなくてはいけません。
プラスチックのうち、約40%が、1度しか使用されずに簡単に捨てられますが、海などの自然環境には、長期間残り続けます。

※詳しい点は、こちらもご覧ください。

マイクロプラスチックとは
上記のように、プラスチックという言葉は、よく私たちも耳にする言葉になっています。
しかし、「マイクロプラスチック」とは、何でしょうか。まぜ「マイクロ」をわざわざつけるのでしょうか。

マイクロプラスチックの「マイクロ」は、5mm以下(0.2インチ)とされており、2種類に分かれています。
1番目は、商業的に利用される微細なプラスチックです。
例えば、衣服や化粧品、歯磨き粉などに入っています。

2番目の種類は、大きな物体が破壊された結果生じるプラスチックのことです。
例を挙げると、水が入ったボトルなどが割れて、飛び散った際の破片です。
この2番目の方が、私たちにとって身近で、実際に映画『マイクロプラスチックストーリー』の中で、ニューヨーク市のブルックリン区、レッドフック地区の子供たちが海岸で集めているのは、この第2の種類のものです。

マイクロプラスチックと私たちの日常

2種類のマイクロプラスチックについて説明をしてきましたが、特に1番目の微細で普段私たちが気にしていないマイクロプラスチックについて、ここでは深めてみたいと思います。

アメリカの商務省のNational Ocean Serviceによれば、マイクロプラスチックは、「マイクロビーズ」とも言われ、生活の中で私たちがたくさんの場面で、これに遭遇し、消費してしまっているとのことです。

例えば歯磨き粉には、このマイクロビーズが入っており、水に流し、下水管を通り続けても、最後まで細かいビーズは残り、最終的に海に流されてしまいます。

また、化粧品に含まれる「スクラブ剤」には、マイクロビーズが使用され、それには分解がされずらいポリエチレン製のプラスチックが多く含まれています。以上のような商品が、私たちの身近に多くあるということです。

アメリカとマイクロプラスチック
2015年12月28日、当時のオバマ大統領は、“the Microbead-Free Waters Act of 2015”に著名をし、化粧品や歯ブラシにマイクロプラスチックを使用することを禁じました。
これにより、アメリカでは、マイクロプラスチックの利用を制限するようになりましたが、既に環境に悪影響を与えてしまったもの、既に市場に出回っているものを止めることは難しい状態です。

私たちができること
私たちは現在の2021年に生き、コロナウイルスの影響も受けて、消費活動の持続可能性や、倫理的消費に対して、特に考える時代になりました。「エシカル消費」や「サステナビリティ」という、定義が明確でない一方で、多くの人々が独自にこれらの言葉を使い、社会、環境に貢献できる仕組みを目指した取り組みも実施されています。

冒頭でお話をさせて頂いたように、私たちの身の回りにある「マイクロ」を含んだプラスチックは、根絶することは難しいですし、それを訴えることは現実的ではないかもしれません。
しかし、それをなるべく減らすことで、新たな生活様式へのヒントになるかもしれません。

例えば、ELEMINISTは、歯ブラシを竹製に換えたり、再利用が可能な容器を使用することを推進するブログを持っています。
私たちがこうした情報に興味を持ち、もしくは自らそれらをヒントにボランティア活動の企画、事業の推進ができる発想を持ってみるのも、面白いと思います。

マイクロプラスチック・ストーリー
目に見てわかる、第2の種類のマイクロプラスチックを集めることから始めている、ニューヨーク市の子供たちを描いた映画『マイクロプラスチック・ストーリー』を、VIDES JAPANは私たちができる活動として、上映をする機会を作りました。

映画の舞台は、ニューヨーク市のブルックリン区のレッドフック地区という港町で、造船所などがあり、海辺の村々が立ち並んでいる場所です。

ここで、Citizen Scientist(市民のボランティアの調査団)として、子供たちがプラスチックの問題に取り組みます。

こうした姿を見ることで、VIDESが教育ボランティア団体として、若い世代と学ぶことができる時間を持てればと思います。そして、日本でもこうしたCitizen Scientist制度のようなものが促進されていくことも、期待していければと考え、働きかけていきたいです。

【セミナー情報概要】
・タイトル:『マイクロプラスチック・ストーリー』~ぼくらが作る2050年~
・日 時 :2021年3月27日(土)10:00~12:00
・会 場 :オンラインライブ配信(Zoom、Vimeo使用) ※監督の挨拶や質疑応答あり!
・参加費:無料 (定員100名)

【参加方法】
参加ご希望の方は、3/25(木)までに以下のGoogleフォームのリンクより、必要事項をご記入の上、お申し込みください。
https://forms.gle/znrw7yGFFWhzdeGf7

※メールでの問い合わせ
fmamariahr@gmail.com
(当日使用するZoomアドレス、ID、パスワードについては、後日メールにてお送りいたします)